「ここじゃないどこかへ行きたい」環境を変えて見つけた新しい価値観|熱海後楽園ホテル

久保田 紗英さん(年齢:24歳)|レストランサービス|勤務期間:2026年3月〜2026年6月(予定)
「自分のことを誰も知らない場所へ行きたい」
地元で過ごす日々に、どこか窮屈さを感じていた久保田 紗英さん。周囲の環境を変えたいと思いながらも、何をすればいいのかわからずにいたときに出会ったのが、リゾートバイトでした。
住み込みで働きながら、知らない土地で新しい人と出会えるのが魅力のひとつ。短期間から挑戦できる気軽さもあり、久保田さんはリゾートバイトを始めます。
全国約20ヶ所でリゾートバイトを経験し、英語学習や人との出会いを通して、少しずつ世界が広がっていきました。「リゾートバイトを始めて、自分のすべてが変わった」と話す久保田さん。新しい土地へ飛び込むたび、そこには想像以上に大きな変化が待っていました。
窮屈だった地元を飛び出して。全国約20ヶ所をめぐるリゾートバイト生活へ

高校卒業後にアルバイトを始めた久保田さん。しかし、今いる環境を変えたいという想いから、2021年にリゾートバイトを始めました。
静岡や関東、九州など全国各地で働き、これまでに訪れた場所は約20ヶ所。さまざまな土地で暮らしながら働くなかで、新しい出会いや経験を重ねてきました。
リゾートバイトを始めた理由のひとつが、「地元の佐賀から離れたい」という気持ちだったといいます。
「地元にいると、どこか窮屈さを感じてしまって。自分のことを知らない人たちがいる場所へ行きたい、という気持ちが大きくなっていきました。だから、リゾートバイトを始めることに対して不安はなかったです。すごくいろいろな経験をさせてもらっていて、毎日充実しています」

環境を変えるという決断をした久保田さん。現在は静岡県にある『熱海後楽園ホテル』でリゾートバイトをしています。
応募の決め手になったのは、寮のきれいさや職場環境のよさに加え、温泉に入れること。新しい土地で働きながら、自分らしく過ごせる環境にも魅力を感じたそうです。
「英語を勉強して海外に行きたい」人との出会いで広がった世界

日本を旅するように働けることも、久保田さんが感じているリゾートバイトの魅力のひとつ。その土地ごとに出会う人たちとの交流を楽しみながら、新しい価値観に触れる日々を過ごしてきました。
そんな経験を重ねるなかで芽生えたのが、「英語を勉強して海外に行きたい」という想いです。
ダイブのオンライン英会話無料キャンペーン「ネイティブキャンプ」を利用したことをきっかけに、本格的に英語の勉強をスタート。外国人観光客にも積極的に英語で話しかけ、国際交流を楽しんでいました。

「リゾートバイトでは、職場の同僚以外にも友だちをつくりにいく感覚で過ごしています。河口湖に行ったときは、メキシコやドイツの友だちと一緒に観光地をめぐりました。メキシコの友だちはコンビニで目が合ったことがきっかけで、どこから来たのか気になって私から話しかけたんです(笑)。異文化交流が好きなので、いろいろな国に友だちをつくりたいと思っています」
英語を学び始めたことで、今では自然に英語でコミュニケーションを取れるようになった久保田さん。現在は、海外留学にも興味を持っているそうです。
悔しい経験を乗り越えて。変わっていった仕事への向き合い方

これまでたくさんの場所でリゾートバイトを経験してきた久保田さんですが、過去には壁にぶつかった経験もあったと振り返ります。
「はじめの頃はモチベーションもやる気もあまりなくて、物覚えが悪いと言われていたんです。厳しい現場に行ったときは、仕事を覚えていないことに対してきつく言われて、すごい悔しい気持ちになりました」
その悔しさをきっかけに、「どこの現場でも早く仕事を覚えられるようになりたい」と、仕事への向き合い方が変わっていったと話す久保田さん。
「仕事に対する向き合い方が変わってからは、物覚えが早いねって褒めてもらえることが増えました。きつく言われたときは、理不尽だと感じることもありましたが、きちんと仕事に向き合えていなかったのは事実なので、そこから気持ちを切り替えていって。次第に仕事をしている自分が好きになり、今では責任感を持って取り組むことができるようになりました」
当時は悔しかった出来事でしたが、仕事に対する向き合い方が変わったターニングポイントでもありました。リゾートバイトでさまざまな職種に携わるなかで、自分の向き不向きもわかるようになってきたといいます。
「大勢のお客さま対応をするバイキングはあまり向いていなくて。でも、懐石料理だと自分の担当が決まっているので、一人ひとりときちんと向き合いながら接客するのが好きな私には、向いているなと感じます」

ときには接客の大変さを感じる場面もありましたが、それでもお客さまと接するなかでうれしいこともありました。
「外国人のお客さまとお話していたときに、『日本人の振る舞いやおもてなしが大好き』と言っていただいたことがあって。笑顔を向けてくれたり、『英語も上手だね』って褒めてもらえたりしたのがすごくうれしかったですね。ほかにも、お菓子や肉まんをもらったり、一緒に写真を撮りたいと言っていただいたこともありました。お客さまが喜んでいる姿を見ると、こちらもうれしくなります」
リゾートバイトが自分を変えてくれた。未来を広げるのは自分次第

久保田さんは現在、静岡県の熱海で働いていて、生活環境も不自由なく暮らせる場所だといいます。勤務先での食事は、出勤日であれば無料で食べることができ、生活費は月に3万円ほど。スーパーも徒歩15分ほどの場所にあるため、車がなくても過ごしやすいそうです。
休日には、観光先で撮影した素材をもとにVlog動画を制作したり、英語やスペイン語を勉強したり。リゾートバイト先での観光を楽しみながらも、自分の夢を叶えるための時間を大切にしています。
そんな久保田さんに、リゾートバイトを経験して感じた自身の変化について聞いてみました。
「仕事への向き合い方が大きく変わりました。昔は仕事をしたくなくて欠勤も多かったんですが、今は意識が変わり休まなくなりました。ミスをしないためにどうすればいいかを考えながら働けるようになったと思います。
でも、本当に大きく変わったのは、英語力が伸びて物事を深く考える力が身に付いたことです。英語のおかげで自分が変わるきっかけをもらえました。何よりいろいろな経験を積み重ねられたことに感謝しています」

リゾートバイトをきっかけに英語を勉強し、自分のすべてが変わっていったと話す久保田さん。将来は、英語を使った仕事に就きたいという想いも抱くようになりました。
「英語を使う仕事だったら、何でも乗り越えられるんじゃないかなと思っています。私は大学へ通うことにあまり価値を感じられなくて、進学しない選択をしました。でも、高卒でも英語を使えるようになって、自分が納得する仕事ができたら、同じような境遇で悩んでいる人にも寄り添えるんじゃないかなと思っています。自分だからこそできることを見つけて、それを仕事にできたらいいなと感じています」

これまでさまざまな場所で、その時々の出会いや交流を楽しんできた久保田さん。最後に、これからリゾートバイトを始めたい方へメッセージを届けてもらいました。
「リゾートバイトは、たくさんの可能性を秘めています。自分の人生に目的を持っている人は、どんな状況でも可能性を広げられると感じます。
もし悩んでいるなら一歩踏み出してみてほしいです。短期間なので挑戦しやすい環境ですし、自分がどう行動するかで大きく変わってきます。自分を変えたいという想いがあるなら、どんな場所に行っても変われると思うし、それがいい方向に変化していくことを願っています」
地元を離れリゾートバイトに挑戦するなかで、少しずつ自分自身の変化を感じていった久保田さん。仕事でしんどい思いをすることもあったものの、その経験を通して仕事への向き合い方も変わり、自身の成長へとつなげていきました。
英語に触れることで目の前の世界が広がり、新しい目標や夢が生まれた久保田さんは、これから先、どんな場所へ進んでいくのか。その新しい挑戦はまだ始まったばかりです。



































