カナダのワーホリ費用は何が必須? 任意の出費と分けて考える

カナダのワーホリで用意したいお金は、およそ75万〜100万円です。
ネットで「総額150万〜250万円」という見積もりを見て、不安になった人もいるかもしれません。
ただ、その高い数字の多くは語学学校に通う前提で、語学学校自体はカナダのワーホリに必須ではありません。
さらに見積もりには、口座に「見せるだけ」で使わずに済むお金まで、費用として混ざっていることがよくあります。
だから、実際に必要なお金は見た目ほど重くありません。
もう1つ知っておきたいのが、料金の改定です。
ワーホリの参加費は2025年12月に改定されたので、古い記事の金額のままでは予算がずれてしまいます。
カナダのワーホリは全部でいくら用意すればいい?

用意したいお金は、全部でおよそ75万〜100万円です。
この金額は、性質のちがう2種類のお金でできています。
1つは、払ったら戻ってこない支出です。
ビザ関連の政府手数料・航空券・海外保険がこれにあたり、合わせておよそ44万〜69万円かかります。
もう1つは、口座に「見せるだけ」のお金です。
資金証明として2,500カナダドル、日本円でおよそ29万円を用意しますが、これは費用ではなく、口座にお金があると審査で見せるためのお金です。
ここまでが、必ずかかるお金です。
ネットで見る高い見積もりとの差は、その多くが語学学校の費用です。
語学学校はカナダのワーホリの必須要件ではないので、通わなければ総額はぐっと下がります。
何に使うか | 金額の目安 | 性質 |
|---|---|---|
ビザ関連の | 約4万3千円 | 払って消える |
往復の航空券 | 約20万〜35万円 | 払って消える |
海外医療保険 | 約20万〜30万円 | 払って消える |
資金証明 | 約29万円 | 見せるだけ |
表の一番下の資金証明は「見せるだけ」なので、上の3つの支出とは足し合わせません。
用意する総額はおよそ75万〜100万円で、そのうち約29万円は使わずに手元へ戻ってくるお金です。
円の金額は、1カナダドル=約116円(2026年7月時点)で計算しています。
為替レートは日々動くので、申請の前に最新のレートを確認してください。
出発前に必ずかかるカナダのワーホリ費用は?
渡航の前に必ず動くお金は、大きく3つです。
ビザ関連の政府手数料、航空券、そして海外保険です。
資金証明は口座に「見せるだけ」のお金なので、この必ずかかる3つには含めません。
ビザの申請でカナダ政府にいくら払う?

ビザの手続きでカナダ政府に払うお金は、合計369.75カナダドル、日本円でおよそ4万3千円です。
内訳は、3つに分かれます。
1つ目は、ワーホリの参加費です。
カナダのワーホリは、IEC(インターナショナル・エクスペリエンス・カナダ=海外で働く経験を積むための国際プログラム)という枠組みの1区分で、その参加費が184.75カナダドル、およそ2万1千円かかります。
2つ目は、オープンワークパーミット保持者手数料です。
これは働ける許可を持つ人が払う手数料で、100カナダドル、およそ1万2千円です。
カナダのワーホリ区分だけにかかり、専門職やコープ(就労体験)の区分では必要ありません。
3つ目は、バイオメトリクスの料金です。
指紋と顔写真を登録する手続きで、85カナダドル、およそ1万円かかります。
日本国籍の人は提出が必要です。
この参加費は2025年12月1日に改定され、今は184.75カナダドルです。
制度や料金はこの先も変わることがあるので、申請の前に最新情報を公式サイトで確認してください。
なお、ほかのサイトでは一般の就労許可費として155カナダドルが別に載っていることがあります。
ただ、カナダのワーホリでは先ほどの参加費がこの処理費を兼ねているので、二重に足す必要はありません。
往復の航空券はいくら見ておく?

日本とカナダを往復する航空券は、目安でおよそ20万〜35万円です。
金額は、飛ぶ都市と時期で大きく変わります。
バンクーバーやトロントなど、どこへ向かうかで数万円は前後します。
早めに予約するほど下げやすいので、渡航の時期が決まったら航空券から探し始めると安心です。
海外保険はなぜ必須?いくらかかる?

カナダのワーホリは、滞在の全期間で海外医療保険への加入が必須です。
これは、カナダならではのルールです。
オーストラリアのワーホリでは保険は任意でしたが、カナダでは加入していないと働く許可がもらえません。
費用は、1年でおよそ20万〜30万円が目安です。
ビザの手数料より高くつくので、予算から抜け落ちやすい項目です。
さらに気をつけたいのが、保険の期間が就労許可の長さを決めることです。
加入した保険が滞在の予定より短いと、就労許可もその保険の満了日に合わせて短く発給され、あとから延長できません。
だから保険は、滞在する期間をまるごとカバーする長さで入ってください。
出典: カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)のIEC到着準備ページ
保険料は、補償の範囲によって変わります。
安さだけで選ぶと、いざというときに使えないこともあるので、内容もあわせて確認してください。
見せるだけのお金「資金証明」はいくら?

口座に見せる資金証明は、およそ2,500カナダドル、日本円で約29万円です。
資金証明とは、口座にお金があると審査で見せる手続きのことです。
着いてすぐの暮らしを支えられるお金を、自分で持っているかを確かめるものです。
いちばん誤解されやすいのが、このお金の性質です。
資金証明は"見せるだけ"で、取られることはありません。
そのまま持っていって、現地の家賃や食費に使うお金です。
だから、ビザ代や航空券と同じ列に足してしまうと、必要なお金を実際より重く見積もることになります。
用意する総額の中では、この約29万円は「消えずに手元へ戻る分」と考えてください。
参考までに、オーストラリアのワーホリでは資金証明が5,000豪ドル、日本円で約56万円でした。
カナダはその半分ほどなので、見せるお金の負担は軽めです。
ただしカナダは保険が全期間で必須になるぶん、その費用がかかり、総額で見ると大きくは変わりません。
出典: カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)のIEC到着準備ページ
カナダで働くと費用はどれくらい取り返せる?
出発前に消えるお金は、支出のおよそ44万〜69万円です。
ただ、この金額は現地で働けば取り返せます。
もちろん、どのくらい稼げるかはケースによります。
働く州や仕事、シフトの入り方で変わるので、ここでは目安として見てください。
時給はいくら?州でこんなに違う

時給は、州でいちばん高いブリティッシュコロンビア州の場合で18.25カナダドル、日本円でおよそ2,120円です。
(2026年6月から)
日本のアルバイトの、およそ2倍にあたります。
この時給は、働く州によって大きく変わります。
カナダは最低賃金が、州ごとに決められているからです。
オンタリオ州は、時給17.60カナダドル、およそ2,040円です。
さらに2026年10月には17.95カナダドル、約2,080円へ上がる予定です。
いちばん低いアルバータ州でも、15.00カナダドル、およそ1,740円です。
それでも、日本の多くの地域の最低賃金より高い水準です。
同じ「カナダで働く」でも、どの州を選ぶかで手取りは変わります。
時給の高い州は家賃も高くなりがちなので、時給の額だけでなく生活費とのバランスで選ぶと安心です。
出典
ブリティッシュコロンビア州政府の最低賃金ページ
カナダ政府の最低賃金データベース
働くのに要るSINと税金はどうなる?

カナダで働くには、SIN(社会保険番号)が必要です。
取得は無料なので、着いたら早めに申請しておくと安心です。
SINは、日本のマイナンバーに近い9桁の番号です。
雇用主に提出しないと働けないため、渡航後の最初の手続きの1つになります。
なお、番号の再発行だけは10カナダドル、約1,160円かかります。
税金は、給料から自動で引かれます。
所得税があらかじめ天引きされる仕組みで、これを源泉徴収といいます。
雇用主が年明けにT4という書類を発行するので、それをもとに毎年2月から4月ごろにタックスリターン(確定申告)をして精算します。
税率は州や収入で変わり、この記事では具体的な数字は載せていません。
SINが無いと働けないこと、給料から税が引かれることの2点を押さえておけば、渡航前の準備としては十分でしょう。
月にいくら残る?ざっくり試算

フルタイムで働けば、月に十数万円ほど手元に残る計算です。
ただし、これはいくつかの前提を置いた目安です。
前提は、次のとおりです。
□ 時給
ブリティッシュコロンビア州の18.25カナダドル
(約2,120円)
□ 働く時間
週40時間・月におよそ4週間
□ 家賃
シェアハウスで月およそ7万〜17万円
(目安)
この条件だと、1か月の収入はおよそ34万円になります。
ここから家賃を引くと、手元に残るのはおよそ17万〜27万円です。
ただし、この34万円は税が引かれる前の金額です。
実際には所得税が源泉徴収されるので、手取りはこれより少なくなり、残るお金も上の計算より目減りします。
気をつけたいのは、シフトが必ずしも保証されないことです。
とくに働き始めの数か月は、時間が思うように伸びないこともあります。
あくまで、上限に近い目安として見てください。
カナダのワーホリ費用を抑えるコツは?

費用は、いくつかのポイントを押さえるだけで抑えられます。
航空券は、早めの予約と時期の調整で下げやすい項目です。
渡航の時期をずらせるなら、混み合うシーズンを避けるだけで数万円変わることもあります。
保険は、金額を抑えたくても期間を削らないでください。
カナダでは滞在の全期間で必須ですし、加入した保険の長さが、そのまま就労許可の長さを決めます。
安さのために期間を短くすると、働ける時間まで削ることになってしまいます。
語学学校は任意です。
通わない選択をすれば、総額はぐっと下がります。
ネットの高額な見積もりとの差の多くは、この語学学校の費用です。
通う場合も、期間を短くすれば費用は調整できます。
いちばん差が出るのは、仕事の選び方です。
寮や食事が付いた住み込みの仕事を選ぶと、毎月の家賃と食費がまるごと浮きます。
先ほどの生活費、月7万〜17万円のうち住居の分がなくなるので、貯まるペースは大きく変わります。
最後に、日本にいるうちに資金を作っておくのも堅実な方法です。
出発前にある程度ためておけば、現地で焦らずに仕事を選べます。
日本でワーホリ資金をためる方法とは?
「できるだけ早くワーホリ資金を貯めたい」という方には、日本国内でリゾートバイトをするのもおすすめです。
リゾートバイトは、寮費・食費・光熱費が無料または自己負担が少ない求人が多く、生活費を抑えながら働けるため、効率よく貯金しやすい働き方です。
自分が住んだことのない地域で働くこともできるため、新しい環境に慣れる経験も積めますよ!
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また、外国人観光客が多いホテルやスキー場、リゾート施設では、接客を通して英語を使う機会がある求人もあります。
渡航前から英語に触れられるため、海外生活への準備にも役立つでしょう。
上の立場の人が優しくて働きやすかったです!ハイシーズンはとにかく忙しいですが、仕事内容は難しくなく、みんなで協力して乗り切ってました。また海外のお客様が多いので英語を学ぶきっかけになり、来た時は全く聞き取りも話せもしなかったのですが、シーズンが終わる頃には簡単な会話ならできるようになってました! ワーホリに行く前のいい準備期間になりました。 賄いはレストランのご飯を食べてよかったので、毎日美味しいご飯を食べられてよかったです! 寮では朝と夜ご飯が出るので、貯金もしっかりできました!
20代を中心にしっかりされた方が多く、ユーモア満載で本当に楽しい職場でした。 宿泊業務全般のため、覚えることは沢山ありますが、飽き性な私にとってはルーティン化されずに違う業務ができるので合っていました。 また、客室のひとつを休憩スペースしているため仮眠など1人時間をのんびり過ごせます。 外国語話せる人がほとんどなので、ワーホリ行きたい方や海外旅行に興味のある人はモチベーション保てますし、役立つ情報を職場の方から沢山アドバイスをもらえてオススメです!!
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まとめ:用意するお金の一部は、消えずに手元に残ります

カナダのワーホリで用意したいお金は、およそ75万〜100万円です。
このうち資金証明の約29万円は"見せるだけ"のお金で、使わずに手元へ戻ってきます。
本当に消えるのは、ビザ代・航空券・保険などの支出、およそ44万〜69万円だけです。
ネットで見る高い見積もりの多くは語学学校(任意)込みなので、必ずかかるお金はもっと少なめだと考えてください。
カナダならではのポイントも、最後にもう一度おさえておきましょう。
1つは、海外保険が滞在の全期間で必須で、その長さが就労許可の長さまで決めること。
もう1つは、最低賃金が州によって違うことです。
制度や料金は変わることがあるので、申請の前に最新情報を公式サイトで確認してください。
ワーホリの資金を効率よく貯めるなら、まずは日本国内でのリゾートバイトがおすすめです。
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