定年退職をきっかけに夢だったリゾートバイトへ。ANAインターコンチネンタル石垣リゾートで60代から始めた新しい挑戦

K.Hさん(年齢:60歳以上)|調理補助|勤務期間:2026年1月〜2026年5月(予定)
人生100年時代と言われるいま、「退職後の人生をどう過ごすか」を考える人が増えています。これまで行ったことのない場所へ旅に出たり、新しいことに挑戦したり、趣味の時間を楽しんだりと、選択肢はさまざまです。
今回お話を聞いたK.Hさんも、定年退職後に新しい挑戦を始めたひとり。退職後に通い始めた料理学校をきっかけに、「リゾートバイトに挑戦したい」という想いが芽生えました。
観光地で働きながら地域の暮らしを体験できたり、未経験の仕事に挑戦できるのもリゾートバイトの魅力。短期間から始められるため、「新しいことをやってみたい」という人にとって、動き始めやすい一歩にもなります。
K.Hさんが勤務先に選んだのは、沖縄県・石垣島にある『ANAインターコンチネンタル石垣リゾート』。青い海と豊かな自然に囲まれた場所で、K.Hさんの新しい日々が始まりました。
定年後のセカンドキャリア。夢だったリゾートバイトに挑戦

定年退職後、新しい人生を歩むことを決めたK.Hさん。
もともとフランスの歴史や文化に興味があり、本を読んだり語学学校に通ったりするなかで、次第にフランス料理への関心が高まっていきました。
それまで料理の経験はほとんどなく、包丁を握る機会も少なかったそうですが、「やってみたい」という気持ちから未経験の世界へ。退職後には料理学校へ通い、調理師免許を取得しました。
料理学校を卒業後は、飲食店で少しずつ経験を積み重ねていきます。そんなK.Hさんには叶えたい夢がありました。それが「リゾートバイトに挑戦すること」でした。
人との出会いを楽しみたいという想いと、料理の経験をさらに積みたいという気持ち。その両方を叶えられる働き方として、リゾートバイトを選びました。初めての勤務地は、沖縄県・石垣島。
「3ヶ月間リゾートバイトをしてみて、とても過ごしやすく、勉強になることばかりでした。さまざまな人との出会いがあって、それがすごく楽しくて。人生のなかでも幸せな時間だったと思います。だからこそ、また挑戦してみたいなと思ったんです」
その経験から、また新しい場所でリゾートバイトに挑戦することを決めます。
しかし、仕事探しは思うように進みませんでした。前回の経験から沖縄エリアを希望するものの、仕事がなかなか決まらず、ほかの地域も視野に入れて探していたといいます。
そんななか、ようやく採用の枠が出たことをきっかけに決まったのが、初めてのリゾートバイトの場所と同じ石垣島での仕事でした。
働く期間が決まっているから頑張れる。会社員時代とは違うリゾートバイトの楽しさ

春と秋は地元の岐阜で、桜や紅葉など季節の移ろいを楽しむ。夏と冬は地元を離れ、新しい環境で働く。そんな生活スタイルが、K.Hさんにとって刺激のある暮らしになっていきました。
「働く期間が決まっているから頑張れるところもありますし、家族もあたたかく送り出してくれます」
短期間の仕事とはいえ、新しい環境に飛び込むことには勇気がいるもの。それでも不安はあまり感じなかったといいます。
「向上心やチャレンジ精神があるので、あまり不安は感じませんでした。それよりも、60歳のときに掲げた夢のひとつに『リゾートバイトに挑戦する』という目標があったので、その夢を実現できることへの前向きな気持ちの方が強かったです」
そうして始まった石垣島での生活。夢だったリゾートバイトを実現したK.Hさんですが、楽しいことばかりではありませんでした。
「年齢差や職場での人間関係の難しさを感じることがあります。葛藤することもありますが、遊びで来ているのではなく、派遣社員としてお金をいただいているので、意識を変えないといけないと思うこともありました。
それでも、会社員時代とはまた違った学びがあり、リゾートバイトならではの楽しさも感じています」
プロの技術を間近で見られる仕事への喜び

石垣島では、朝食ビュッフェでの調理補助を担当するK.Hさん。主な仕事は、野菜やフルーツのカット、料理の盛り付けなどです。
「会社員時代とは違って生活のサイクルがガラッと変わりました。朝は5時か6時頃から勤務が始まり、仕事が終わるのは14時か15時頃です。朝が早いので、疲れが取れないと感じることもあります」
また、寮から職場までは4kmほどの距離があるそう。通勤にはレンタカーを利用しているものの、移動の負担を感じることもあるといいます。
調理場には経験豊富な社員さんが多く、調理経験が少ないK.Hさんにとっては学ぶことばかりです。周囲のサポートを受けながら、日々仕事に向き合っていきます。
「同じ仕事をしていても、スピード感が全然違います。僕の半分くらいの時間で終わらせてしまうので、驚くこともあります。でも、間近でプロの技術を学べるのはうれしいんですよね。日々、お金をいただいて勉強させてもらえることが、幸せだなと感じます」
大変なこともある一方で、プロの技術を間近で学べる環境が、K.Hさんにとっての大きなやりがいにつながっているようでした。
料理業界の厳しさを実感。一緒に頑張る仲間や家族の存在が心の支えに
調理の仕事は立ち作業が多く、体力を使う仕事です。休憩でごはんを食べると、一気に疲れが出てぐったりしてしまうこともあるといいます。
残業はほとんどないものの、慣れない仕事には疲れもつきもの。仕事の厳しさを感じながらもK.Hさんが頑張れる原動力になっているのは、「休まずに働く」というモットーでした。
「休まないように皆勤賞を目指すのが僕のモットーでして。担当者の方にも希望を通して、採用までつないでもらったので、最後までやり遂げたいという想いがあります。
僕のようにスキルがなくても経験できるのが、リゾートバイトのよさです。10年前だったらこんな働き方はできなかったので、いい時代に定年退職できてよかったと思います」
ときには厳しい指導を受け、料理業界の大変さを実感することもありました。それでも責任感を持って仕事に向き合うK.Hさん。
心が折れそうになるときは、リゾートバイトで知り合った仲間に話を聞いてもらったり、一緒にごはんを食べたりすることもあるそうです。家族や料理学校の先生の存在も、K.Hさんにとって大きな支えになっていました。
休日は離島へひとり旅。現地での一期一会を楽しむ

離島ならではのゆったりとした時間や、この場所でしか出会えない景色。そんな非日常の暮らしを楽しめるのも、リゾートバイトの魅力のひとつです。
石垣島は、八重山諸島の島々を結ぶフェリーのターミナル拠点。休日には気軽に離島めぐりができるのも石垣島ならではの楽しみ方です。K.Hさんも休日には離島を訪れ、島時間を満喫していました。
「船で1時間くらいの場所にある『波照間島』や、人よりも牛が多い島として知られる『黒島』、石垣島から船で約10分の距離にある『竹富島』に行きました。
ひとり旅で出かけることが多いですが、現地での出会いもあるので、一期一会の交流を楽しんでいます」
人とのつながりを通して生まれた新しいご縁。出会いが優しさと成長を与えてくれた

これまでの人生では交わることのなかった人たちとの出会いが、価値観や考え方を少しずつ広げてくれる。そんなご縁が生まれるのも、この働き方の魅力だといいます。
「人として、すごく成長できた」
リゾートバイトの魅力について、K.Hさんはそう語ってくれました。会社員時代には出会うことのなかった人たちとのつながりが、自分自身を変えてくれたといいます。
「リゾートバイトでいろいろな人とつながることができて、誰かを思いやる気持ちが増していきました。SNSでもつながっていて、一緒に働いた仲間が頑張っているから自分も頑張ろうと思えるし、投稿にいいねをもらえたり、自分もいいねをしたり。そうやって人とのつながりが広がっていくことがうれしいです」
退職を機に料理の世界へと足を踏み入れ、これまでとは違うライフステージを歩み始めたK.Hさん。新しい挑戦に向き合いながら、自分の夢をひとつずつ実現していく姿が印象的でした。
いくつになっても学び続けようとする謙虚な姿勢がやりがいを生み出し、新しい場所での出会いがまた次の一歩へとつながっていく。
リゾートバイトを通して広がったご縁を大切にしながら、K.Hさんの新しい挑戦は、これからも続いていきます。




































