「いつか自分のホテルを」 修行の場として選んだ、沖縄リゾートバイト

沖縄県にあるラグジュアリーホテルで、フロントスタッフとして活躍する青山さん(仮名・26歳)のキャリアは、一貫している。
「いつか自分のスモールラグジュアリーホテルを作りたい」。その夢を叶えるための「学びの場」として、青山さんはリゾートバイトを選んだ。
名古屋のシティホテルを退職し、沖縄、そして海外のワーキングホリデーへと続く道のりについて話を聞いた。
両親と巡ったホテルの「非日常」が原点
大阪出身の青山さんがホテル業界に惹かれたのは、幼少期の体験がきっかけだった。
「両親が旅行好きで、よく色々なホテルへ連れて行ってもらいました。施設の雰囲気や、あの独特の非日常感が大好きで。大学時代のアルバイトも4年間ホテルのフロント業務をしていました」
新卒で入社したのは、名古屋でも指折りの大規模シティホテル。そこで3年間、フロントとしての基礎を学んだ。一方で、彼女の中には次に見据える場所があった。
「リゾートでの経験」を積むためのリゾートバイト
「シティホテルとビジネスホテルを経験した。でも、海外へ出る前に、まだ経験していない『リゾートホテル』の現場を知っておきたかったんです」
青山さんは以前から、「3年でシティホテルを経験し、リゾート地で有名な沖縄へ行き、その後海外へ渡る」というライフプランを立てていた。その実行手段として選んだのがリゾートバイトだ。
「生活費が抑えられるという条件面はもちろんですが、期間を決めて集中して働けるリゾートバイトは、自分の目標のための計画に合っていました」

派遣から正社員へ「判断能力」が磨かれた
沖縄での勤務が始まると、それまで経験してきたシティホテルとの働き方の違いに驚いたという。
「以前の職場は、何事も上司の確認が必要な環境でした。でも今の職場は、スタッフ一人ひとりに任される範囲が広い。自分で考えて動く『判断能力』が格段に伸びた実感があります」
その主体的な働きぶりが認められ、ホテル側から正社員雇用の打診を受けた。「チャレンジできるなら挑戦したいと思っていたので、正社員になる決断をしました」と振り返る青山さん。現在は、より責任のあるポジションで仕事に携わっている日々に、手応えを感じている。

夢は「京都で10室のホテルオーナー」
そんな青山さんの将来の目標は、自らの理想を形にした「スモールラグジュアリーホテル」を建てることだ。幼い頃から憧れた世界で働き、着実にキャリアを積んできたのも、すべてはその夢につながっている。
「最近になって、ようやく具体的なイメージが湧いてきました。場所は京都。10室ほどの規模で、花をテーマに一室ずつ内装が異なる空間を作り、納得のいくサービスを提供したいんです。そのために今は日本のみならず海外も含め多様なホテルでの現場経験を得て、ホテルマネジメントが出来るよう努力をしているところです」
理想のゴールへ向かう、着実なステップ
リゾートバイトを経て正社員となり、さらに世界へ羽ばたこうとしている青山さん。
彼女にとってこの期間は、単なる通過点ではなく、着実に自分をアップデートさせる時間となった。
「未経験でも挑戦できる仕事だが、人と関わることが好きなら、学びが多い環境だと思う。リゾートバイトは、自分のキャリアを見直したり、新しい能力を伸ばしたりするのに良い場所だった」
やりたいことを応援してくれる両親の後押しを受け、彼女は一歩ずつ、着実に自らの理想へと近づいている。今年の秋には海外へ。
夢のホテルオーナーという目標に向かって、彼女の挑戦はこれからも続いていく。





































