憧れの沖縄へ。西表島で見つけた「暮らすように働く」という選択|西表島ホテル by 星野リゾートで働いたリゾートバイト体験談

飯塚 夏美さん(年齢:28歳)|館内全般業務|勤務期間:2025年9月〜2026年5月(予定)
海がすぐそばにある暮らし。ゆっくりと流れる島時間。そして、温暖な気候が育む島人のあたたかさ。
多くの人を惹きつける沖縄の魅力に、飯塚さんも心を動かされたひとりでした。
「いつか沖縄に移住してみたい」
観光ではなく、暮らすように沖縄を知りたい。その一歩として選んだのが、リゾートバイトでした。
住み込みで働きながら、地域の空気に少しずつ溶け込んでいく。
いきなり移住するのではなく、まずはその土地の暮らしを体験してみる。
そんな時間が、自分に合うかどうかを教えてくれると考えたのです。憧れの沖縄での生活を胸に、飯塚さんは西表島(いりおもてじま)へと向かいました。
20代の節目に選んだ挑戦。仕事を辞めて、沖縄へお試し移住

もともと、沖縄に住んでみたいという憧れがあった飯塚さん。旅行では何度も訪れていたものの、移住となると話は変わります。家や仕事を探して、生活を一から築いていく。そのハードルの高さに、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
そんなときに出会ったのが、住み込みで働きながら地域で暮らせる、リゾートバイトという選択肢でした。
これまで正社員として働いてきた飯塚さんにとって、期間限定の働き方は初めての経験。収入が下がるかもしれないこと、これまでとは違う環境に馴染めるのかという不安もありました。それでも、前職を辞めて挑戦しようと決めた背景には、ある想いがあったといいます。
「沖縄には毎年のように旅行に行っていて。そのたびに、住んでみたいという気持ちが強くなっていったんです。20代のうちに一度挑戦してみたいと思い、リゾートバイトに行くことを決めました」

勤務先に選んだのは、島の約9割が亜熱帯のジャングルに覆われている西表島。
東京での生活とはかけ離れた、自然のなかで暮らしてみたい。そんな想いも決断を後押ししました。
時給の高さやレビューを比較し、自分に合いそうだと感じたのが、『西表島ホテル by 星野リゾート』。移住ではなく、まずは暮らしてみるという選択。その一歩が、飯塚さんのこれからを動かしはじめます。
親しみやすく、チームワークがいい環境。評価される喜びがやりがいに

離島での生活にもすっかり馴染み、「もっとここで働きたい」と思うようになった飯塚さん。一度延長を決め、さらにもう一度延長を考えるほど、今の暮らしが充実しているといいます。
西表島では清掃業務をはじめ、ディナーでのライブキッチンも担当しています。
「清掃業務では、お客さまが入室する前の最終確認を行っています。社員さんから、『チェック担当者をやってみませんか?』とお話をもらって。研修を受けてから、チェック担当のポジションを任せていただくことになりました。
また、ライブキッチンでは、お客さまの前で食事を盛り付けて提供しています。ゲストの方との距離も近く、フラットに会話ができるのがとても楽しいです」

これまでデスクワーク中心だった飯塚さんにとって、サービス業は未知の世界。不安もあったそうですが、研修体制が整っていたことや周囲のサポートもあり、次第にその気持ちは和らいでいきました。
夏の繁忙期や年末年始など忙しい時期もありましたが、大変さを感じなかったのは、一緒に働く仲間や社員さんとの距離の近さがあったからだと話します。
「社員さんもみなさんフレンドリーで親切な職場です。年齢層も若く、爽やかで活気があって、とても働きやすい環境だと感じます」
働き始めて3ヶ月経つ頃には、仕事も一通りこなせるように。体力的な大変さはありながらも、それ以上にやりがいを感じる瞬間が増えていきました。

「普段の仕事ぶりを見て、責任のあるポジションを任せてもらえることになりました。ディナーでは毎日日報があって、活躍した人の名前を書いてくれるんです。
自分の名前が書いてあるとうれしくて、もっと頑張ろうという気持ちになります。サービス業ならではのやりがいを感じますし、それがモチベーションにもつながっています」
頑張る姿をきちんと評価してもらえていること。日々の積み重ねが信頼として返ってくること。
その実感が、働く楽しさへと変わっていきました。
そんな職場の雰囲気を、飯塚さんは「まるで部活のよう」と表現します。
「早く仕事を終わらせて、何時に退勤しようと目標を決めたり、みんなで連携しながら働く姿勢が部活のようなノリで。その雰囲気がとても楽しいんです。そのおかげで打ち解けるのも早かったと思います」
仕事も生活環境も人間関係も、大きく変わった今回の挑戦。それでも、真摯に向き合う姿勢が評価され、あたたかい仲間に囲まれながら、飯塚さんは西表島での暮らしに自然と溶け込んでいきました。
離島ならではのリアル。物価の高さを実感

リゾートバイトの魅力は、食事のサポートや住み込みの寮があること。食事は社食があったり、お弁当が支給されたりと、勤務先によって形はさまざまです。西表島では、昼は社食、夜は自炊することが多いと話す飯塚さん。
「はじめは夜もお弁当を頼んでいました。でも、慣れてくると少し飽きてしまって。今は1日1回社食を利用して、もう1回は自分で作って食べています。
寮はワンルームの個室寮なので、お風呂やトイレも部屋に付いていて、めちゃくちゃいいです。共有スペースには洗濯機や電子レンジが設置されているので、とても快適に過ごしています」

そんな暮らしのなかで気付いたのが、離島ならではの生活コストの高さでした。
「西表島は物価がめちゃくちゃ高いです。食券を使えばある程度は抑えられますが、スーパーに行くと、そんなに買っていないのに、4,000〜5,000円くらいかかることもあります。東京よりも高いと感じますね。もやしが170円くらいするんですよ」
食料品の買い出しは島内の商店で済ませることもありますが、時間があるときは船で石垣島まで足を伸ばすことも。同じ離島でも石垣島の方が価格は比較的安く、まとめ買いをして持ち帰ることもあるそうです。
島民になると離島割引が使えるため、船の運賃が安くなるというメリットもあります。そのため、リゾートバイトに来る前に、住民票を移しておくのがおすすめ。
不便さやコストの高さを感じることはあっても、それを含めて島での暮らし。工夫をしながら離島での暮らしを楽しむ姿勢が、充実感につながっているようでした。
大自然が日常に。仲間との時間やひとり時間を満喫する、西表島での暮らし

世界遺産にも登録されている西表島。そんな島も暮らしてみると、非日常から当たり前の風景へと変わっていきます。少し足を伸ばせば、海や森がすぐそばにある。飯塚さんはそんな環境を満喫していました。
「休日は海に入ったりシュノーケルをしたり。あとはレンタカーを借りて仲間と一緒に島を回ったり、滝のツアーに行ったり、自然のなかで遊ぶことが多いですね」
休みが合えば職場の仲間と出かける機会も多かったそう。仲間とにぎやかな時間を楽しみながらも、西表島で見た風景を絵に描いたり、散歩をしたりと、ひとり時間を大切にする一面もありました。

島の方から自転車を譲ってもらい、ふらっと出かけることも増えたといいます。
「職場の方が連れて行ってくれたお店のママさんから、自転車を譲っていただいて。めっちゃラッキーでした(笑)。そのお店は島民しか行けないような場所で、ディープなところにも連れて行ってもらえました」
観光では出会えない島の日常や、地元民しか知らない場所を覗けるのも、リゾートバイトならでは。地域に少しずつ溶け込みながら、西表島をゆっくり深く知っていく。そんな時間が、かけがえのない思い出になっていったようです。
自分の時間を大切にできる場所。また会いたいと思える人に出会えた、西表島でのリゾートバイト

東京で働いていた頃と比べて、大きく変わったのは休日の過ごし方。自分のために使う時間が増えたことだと、飯塚さんは話します。
「のんびりしているけど、すごく満喫した時間を過ごせています。自然が近くにあるのでリラックスもできて充実感もあります」
西表島の自然に囲まれた日常は、飯塚さんの肩の力をそっと抜き、自然体でいられる時間へと変わっていきました。そして、同じ場所で働く仲間の存在もまた、島での生活を支える大きな力に。年齢も出身地も職歴も異なる人たちと出会い、ともに働き、語り合うなかで絆を深めていきました。
沖縄に移住してみたい。
その想いから始めたリゾートバイト。けれど振り返れば、職場での出会いが何より心に残っているといいます。
「派遣で来た方たちは期間を満了して先に帰ってしまったので、3ヶ月しか一緒にいなかったのですが、全国に友だちができました。年齢も関係なく学校の友だちみたいに仲良くなれた人もいます。これからも縁が続きそうな人たちに出会えたことが、本当に嬉しかったです」
リゾートバイトをきっかけに出会えた縁。期間が決まっているからこそ、一瞬一瞬がより濃い時間になっていきます。これからもつながっていく関係を築けたことに、飯塚さんは喜びを感じていました。

最後に、これからリゾートバイトに挑戦しようか迷っている人へ、メッセージをもらいました。
「迷っているならやってみた方がいいと思います。もし合わない環境だとしても、期間が決まっているから終わりがあります。だったら一度やってみてもいいんじゃないかなって。私は一歩踏み出してみて、本当によかったと思っています」
沖縄に移住してみたいという想いから踏み出した一歩。西表島での暮らしは、見える景色だけではなく、飯塚さん自身の心の在り方も変えていきました。延長という選択をし、島での日々を歩み続けることにした飯塚さん。その先の未来にも、きっとまた新しい出会いと発見が待っています。


































.png?w=1280&fit=crop)



