更新日:2026.05.25
公開日:2026.05.25

正社員を辞めてリゾートバイトへ。岐阜を出て広がった新しい景色|ザ・パルス霧島

正社員を辞めてリゾートバイトへ。岐阜を出て広がった新しい景色|ザ・パルス霧島

平塚 咲帆さん(年齢:28歳)|バイキングレストランサービス|勤務期間:2025年8月〜2026年5月

「自分の世界が広がった」

そう笑顔で振り返るのは、リゾートバイトをきっかけに地元を飛び出し、愛知や石川、九州の各地など全国で働いてきた平塚 咲帆(さほ)さんです。

コロナ禍を機に働き方を見直し、「行ってみたい場所」や「働きたい期間」を自分で選べるリゾートバイトの自由さに惹かれてこの世界へ。気づけば10ヶ所以上の勤務地を経験してきました。

「リゾートバイトは運命のような出会いだったと思う」

さまざまな人との出会いや新しい体験を通して、価値観や考え方が大きく変わったといいます。
リゾートバイトで転機を迎えた平塚さんが、どんな出会いを重ね、どんな気づきを得てきたのか。
その歩みをたどります。

旅館業を辞めて、リゾートバイトで始まった新しい日々

高校生の頃、担任の先生から「平塚さんは旅館業に向いていると思う」と言われたことをきっかけに、旅館に就職することを決めた平塚さん。

レストランやフロント、売店や喫茶での接客など、幅広い仕事を任せてもらえる職場で働くことにやりがいを感じていました。そんななか、コロナ禍をきっかけに少しずつ状況が変わっていきます。

「当時働いていた旅館の勤務内容が変わってきて、清掃や裏方業務が増えていったんです。自分の本来やりたかった接客ができなくなることに、『これって本当に私がやりたかったことだっけ』と、仕事を辞めるかどうか悩んでいました」

そんなとき、友だちからリゾートバイトという働き方を教えてもらいます。

「リゾートバイトの話を聞いたときに、やってみたいという気持ちが勝って。数ヶ月後には仕事を辞めて、リゾートバイトを始めました

全国の求人のなかから、自分の好きな場所や期間を選び、住み込みで働けるリゾートバイト。旅をするように働けるスタイルに魅力を感じ、平塚さんは新しいスタートを切りました。

実家を出て一人暮らしをするのも初めてで、慣れない毎日に、はじめは緊張と不安のほうが大きかったといいます。

静岡や愛知、九州など10ヶ所以上でリゾートバイトを経験し、現在は鹿児島県にある『ザ・パルス霧島』で働く日々です。オープニングスタッフとして「ゼロからホテルが立ち上がるのを間近で見たい」という想いが、応募のきっかけでした。

人のあたたかさに惹かれて、気づけば延長を決めていた

ホテルがオープンする2週間ほど前から立ち上げスタッフとして働き始め、忙しかった準備期間を経て迎えたオープン当日。初日からやりがいや達成感を感じることができ、「楽しかった」と平塚さんは振り返ります。

『ザ・パルス霧島』での勤務は10ヶ月目を迎えています。あたたかくて優しい雰囲気が漂う職場で過ごす時間が心地よく、延長も決めたそうです。

「働いているスタッフさんは九州の方が多いですが、みなさん本当にあたたかくて。初めて来た私のことも『おかえり』って迎えてくれるような雰囲気があります。ほかの場所にも行って、たくさんの人に出会いたい、新しい刺激を受けたいと思う反面、ここでの仕事が楽しくて、もっと長くいたいという気持ちが強くなり延長を決めました

仕事では、バイキングレストランでの受付や食器の片付け、キッチンとホールの間に立って料理の補充を指示する “デシャップ”担当を任されています。

各ポジションに分かれて仕事を行うなかで、平塚さんはこのデシャップの仕事が特に好きだといいます。

「受付や料理の補充も接客できるので好きですが、お客さまの入りや料理の残り具合を見ながら、新しく補充をお願いしたり、いったん様子を見たりと、頭のなかで考えながら仕事をするのが楽しくて。うまくさばけたときの達成感が半端ないです」

「また会いたい」が何よりうれしい。心に残る接客を

日々やりがいや達成感を感じながら仕事に取り組む平塚さん。働いていて印象に残っているエピソードを聞くと、うれしそうに話してくれました。

「ここに来る前に天草でリゾートバイトをしていたんですが、そのときに接客したお客さまが、私のことを覚えていて声をかけてくれたんです。すごくないですか!そこから話が弾んで、一緒に写真を撮ったり、『また来るね』って言ってくださったり。特別なことはしていないのですが、覚えてくれていたことにうれしさも倍増でした

さらに、別のお客さまとのエピソードも話してくれました。

「館内で道に迷われていたお客さまがいたので案内したんです。その方が受付で会ったときに声をかけてくれて、少し話をしていたら『また会いたいから連絡先を教えてほしい』って。『さほちゃんに会いにまた来るね』と言ってもらえたのが、めっちゃうれしくて。接客業が好きだなって改めて思った出来事でした

平塚さんにとっては何気ないやり取りでも、お客さまの心に残る接客ができたからこそ生まれた出来事だったのでしょう。そんな平塚さんには、接客をするうえで大切にしていることがあります。

「バイキングだと難しいですが、なるべくお客さまの名前を呼ぶようにしています。自分が相手の立場だったら、名前を呼ばれたらうれしいなと思うので。バースデープレートがあるときは、『私が行きます!出します!』って言って、歌いながらお客さまに提供しています(笑)。ホテルにまた来たいと思ってくれるお客さまを増やせるサービスができたらいいな、という気持ちで接するようにしています」

仕事に一生懸命に向き合いながらも、冗談を交えて場を和ませてくれる。そんな職場のあたたかい雰囲気も、平塚さんのモチベーションになっているようです。

正社員との違いは、心の余裕だった。のびのび働ける心地よさ

正社員とリゾートバイトを経験して、働き方のギャップや違いを感じたことはあったのでしょうか。

「正社員は少し縛られてる感じがしてストレスもありましたが、リゾートバイトは気持ち的にものびのびと働けるというか。仕事の態度は正社員のときと変わらずに全力でやっていますが、メンタル的に安定している部分があります。自分で行きたい場所や期間を決められるので、日々刺激を求める自分には合っている働き方だと感じます」

短期間で全国を転々としながら働けるのは、リゾートバイトの醍醐味のひとつ。平塚さんが感じている魅力を聞くと「さまざまな出会いがあること」だと話してくれました。

いろいろな人に出会えることがリゾートバイトの魅力です。リゾートバイトを始めてから、改めて人が好きなんだなと思いました。ひとつの場所に長くいるのも素敵ですが、私は自分の今まで知らなかった話を聞けるのが楽しいから、たくさんの人に会いたいなという想いがあって。初めての仕事に挑戦するのも面白いし、休日には観光も楽しめるので、アウトドア派の私にはぴったりだなと思います」

たとえ「合わないかも」と感じる環境でも、時間が経つにつれて周囲との関係性がよくなることもあるそうです。

短い期間で終わりが決まっているからこそ、気持ちの持ち方も変わったといいます。

「リゾートバイトは期間が決まっているから、合わない人がいても『こんな人もいたな』みたいな。地元に帰ったときに友だちに話すネタが増えたなと、前向きに考えるようになりました」

岐阜を出て、世界が広がった。リゾートバイトは運命の出会い

友だちからの紹介でリゾートバイトを知り、実際に続けてきて約3年。これまでの経験を振り返り、リゾートバイトをやってよかったことを聞きました。

「少し大袈裟かもしれないですが、世界が広がった気がします。もともと岐阜から出ようと思ったことがなかったんです。ただ、友だちにリゾートバイトを紹介されたときは、ビビッと来て。運命のような出会いだったと思うんですけど、外に出てみたら自分の知らないきれいな景色がいっぱいありました。そこでいろいろな生き方をしている人たちに会うことで、自分の価値観も変わったなと思います

もともと人と話すことが好きだった平塚さんですが、リゾートバイトを始めてからはもっと人と関わることが好きになり、自分のやりたいことを人の目を気にせず行動できるようになったといいます。

鹿児島での仕事が終わったあとは、「まだ行ったことのない地方でリゾートバイトをしてみたい」と話す平塚さん。最後に、これからリゾートバイトを始めたい方へメッセージをもらいました。

「やりたいことはやれるときにやった方がいいと思うので、迷っているんだったらぜひおすすめします。周りでも『1ヶ所で終わる予定だったのに、次も行くことにした』という話をよく聞くので、気分転換に1回やってみたらハマると思います」

リゾートバイトでの経験を通して、自分を変えるきっかけができた。平塚さんはそう話します。半年で辞める予定だったものの、気づけば楽しさからリゾートバイト3年目を迎えていました。

全国に友だちを作り、いろいろな場所に足を運びながら、会いたい人に会いに行く。そんな夢ができたそうです。人との出会いを大切にしながら、新しい景色を求めて歩き続ける平塚さんのこれからが楽しみです。

執筆者

リゾートバイトナビ - 「旅して働く」リゾートバイトの歩き方 -

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編集部

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