更新日:2026.08.17
公開日:2026.08.17

「今やりたいことをやろう」安定を手放し、リゾートバイトで始めた旅する暮らし|ホテルグリーンプラザ浜名湖(静岡・浜名湖)の体験談

「今やりたいことをやろう」安定を手放し、リゾートバイトで始めた旅する暮らし|ホテルグリーンプラザ浜名湖(静岡・浜名湖)の体験談

「全国を転々と旅するような暮らしをしてみたい」

ひとり旅をきっかけに旅行の楽しさを知ったM.Sさん。短い滞在で観光するだけではなく、さまざまな場所で暮らすような旅をしてみたいと思うようになりました。そんなときに知ったのが、旅をしながら働けるリゾートバイトです。

これまで工場で16年間勤務し、その後は正社員として3年間働いてきたM.Sさんにとって、安定した環境を離れることには不安もありました。それでも、「今死んでも後悔しないように、やりたいことをやろう」と決意。家族からの応援にも後押しされ、リゾートバイトへの挑戦が始まりました。

旅する暮らしに憧れて。安定を手放しリゾートバイトへ

M.Sさんはリゾートバイトを始める前、工場で16年間勤務し、その後は正社員として3年間働いていました。もともと工場の仕事を選んだのは、人と関わることがあまり得意ではなく、黙々と作業をする働き方が自分に合っていると感じていたからです。

「工場は単純作業が多く、黙々と仕事をするのが自分には向いていると思っていました。私の出身が沖縄県なんですが、観光業が中心なのでリゾート系の仕事が多くて。人と関わる接客があまり好きではないので、裏方の仕事を選んでいたというのもあります」

工場を辞めた後は、正社員の道へ。そこでの出会いがM.Sさんの人生を大きく変えていきます。

「安定を求めて正社員になったんですが、そのときの出会いがリゾートバイトを始めるきっかけになりました。職場には旅行好きな方が多く、ひとり旅をおすすめされて、30代になって初めてひとり旅をしたんです。そこから旅行の楽しさを知って、2泊3日じゃ物足りなくて。全国を転々と旅するような暮らしがしたいと思うようになりました

ひとり旅で感じた楽しさや刺激が、M.Sさんのなかにあった「旅をしながら暮らしたい」という気持ちを少しずつ大きくしていきました。さらに、工場時代の同僚がリゾートバイトを経験していたこともあり、全国を旅しながら働けるリゾートバイトへの興味が深まっていきます。

一方で、安定を求めて正社員になったM.Sさんにとって、その環境を離れることは簡単な決断ではありませんでした。

「正直なところ相当不安でした。まず安定を捨てることが不安で、本当に何ヶ月も悩んで悩んで。3ヶ所ほど占いにも行くくらい悩みました(笑)。ちょうどその頃に石川県で震災があって、もし今死んだら後悔しそうだなと思ったんです。やりたいことをやらないで死ぬのは嫌だったので、今やりたいことをやろうと思って勇気を出しました」

「今死んでも後悔しないように」という気持ちが、悩み続けていたM.Sさんを後押ししました。そして、もうひとつ気がかりだったのが、家族の理解です。

「家族の理解を得られるか不安がありました。『1年くらいリゾートバイトをやってみたいな』という話を夫にしたら、『今まで自分からこれをやりたいって言ってるのを聞いたことがないから、やってみたらいいじゃん』と言ってくれて。反対されて諦めることになると思っていたんですが、理解してもらえたのはうれしかったです」

家族からの後押しもあり、まずは1年間のリゾートバイトを始めることに。「やりたいことをやったほうがいい」という言葉にも支えられながら、M.Sさんの旅する暮らしがスタートしました。

新しい環境へ飛び込むことを楽しむ。リゾートバイトで見つけた自分らしい働き方

まずは1年間のつもりで始めたリゾートバイトでしたが、さまざまな場所で働くうちに、M.Sさんの気持ちは少しずつ変わっていきました。

「やっぱり1年じゃ足りないなと思って。1年で4〜5ヶ所くらい行くつもりだったんですが、うまくいかなくて。夫に交渉して期間の延長をお願いしました。始めてからトータルで3年くらいは今の生活を楽しみたいと思っています」

もっといろいろな場所へ行きたい。そんな想いから、M.Sさんは旅する暮らしを続けることにしました。新しい環境へ足を踏み入れることへの不安も、今では変わってきたといいます。

「はじめは不安でしたが、だんだん慣れてくるとずっと同じ場所に居続けるのが苦しくなる部分もあって。どこかへ行きたいって感覚になるんです。でも、リゾートバイトはもし環境が合わなかったとしても、また次の場所に行けるので、自分には合った働き方だなと気づきました。今では新しい環境に飛び込むことを楽しんでいます

「次はどこへ行こうか」と考えることも、リゾートバイトの楽しみのひとつになっています。一方で、仕事については、実際に働いてみたからこそ「自分には合わない」と感じた経験もありました。

「初めてのリゾートバイトでは、館内業務全般の仕事に応募しました。でも、ずっとお客さまと接しているので、正直しんどかったです。玄関でお客さまをお出迎えして部屋まで案内したり、食事の会場に連れて行ったり。食事のときもお客さまと接しているのが辛くて、自分には合わないなと感じました」

接客業が得意ではないと感じていたM.Sさんにとって、常にお客さまと接する仕事は、想像以上に負担が大きかったようです。そんな経験を重ねていくなかで、バイキングレストランの仕事と出会います。

「静岡県でリゾートバイトをしたときに、バイキングレストランの仕事に応募したんですが、とても働きやすいなと感じました。バイキングだと適度に人と関わるので気持ちが楽ですし、やることがシンプルなので未経験の方でも始めやすいと思います」

仕事量は多いものの、ある程度決まった作業を繰り返すため、仕事にも慣れやすいといいます。接客が苦手だと思っていたM.Sさんですが、適度に人と関わりながら働けるこの仕事は、自分に合った働き方のひとつでした。

大変なこともあるけれど、手厚いサポートと仲間に支えられる日々

M.Sさんは現在、静岡県の『ホテルグリーンプラザ浜名湖』でバイキングレストランの仕事に就いています。主な仕事は、お客さまの案内やお皿の片付け、厨房への料理のオーダーなどです。

「仕事は7時半〜11時頃まで働き、中抜けの休憩を挟んで16時〜22時頃まで働くシフトです。初日に1時間ほど社員の方が仕事の流れを説明してくれて、そこから練習を交えて実際に現場に入っていくスタイルだったので、働きやすかったです。あと、入って1週間で3回の面談があり、研修の体制やフォローの手厚さを感じました

研修や面談など、充実したフォローを受けながら働くM.Sさん。一方で、接客ならではの難しさを感じる場面もあるといいます。

「お客さまに臨機応変に対応しないといけないことが多く、大変さを感じます。お客さまからすると、ホテルで働いているスタッフは地元の人だと思われる場合があるので、観光スポットを聞かれることが多いです。

あとは地元のお酒を聞かれることが多くて。お酒を飲まないので全然分からなくて、分かる前提で話されると難しいなと思います。私は感情が表に出てしまうタイプなので、イライラしてしまったときに顔に出やすくて、営業スマイルを保つことが大変ですね」

接客ならではの難しさを感じながらも、M.Sさんを支えているのが職場の雰囲気です。若い社員や外国人スタッフが多く、明るく元気な雰囲気の職場。仕事で大変さを感じるときも、周りのスタッフから元気をもらいながら働いています。

また行きたいと思える場所を増やしたい

リゾートバイトの寮は勤務先によって異なりますが、M.Sさんが暮らす寮は1Kのアパートタイプ。家具家電が備え付けられており、スーパーやコンビニなども車で10分ほどの距離にあるため、生活面での不便はないといいます。家賃がかからないこともあり、観光や休日の食事を楽しみながらも、生活にかかる費用は10万円以内に収まっているそうです

そんなM.Sさんの休日の楽しみが、観光です。

「SNSで検索して出てきた観光地や飲食店に行くことが多く、休日はいろんな場所に足を運んでいます」

仕事をするために訪れた土地でも、休日には気になる場所へ足を運び、その土地ならではの景色や食事を楽しむ。そんな暮らしが、M.Sさんにとってリゾートバイトの魅力のひとつになっています。

これまで訪れた地域のなかにも、「また行きたい」と思える場所ができました。そして、これから行ってみたい場所もまだまだあります。

「石川県や長野県に行ってみたいです。リゾートバイト仲間が私が行きたかったところに行っていて、その場所の景色がすごくよくて。いつか行きたいと思っています。あと、高知県や東北エリアも気になっていますね。以前行った奥飛騨のエリアが好きで、景色がきれいでずっと感動してました。肌に合う感覚というか。そんな場所にたくさん出会いたいと思います

「知らない自分と出会えた」旅する暮らしで変わったこと

これまでのリゾートバイトのなかでも、特に印象に残っているのが、海外の友だちとの出会いです。

「台湾の友だちができて、一緒に観光に行けたのがうれしかったです。これまで思っていた台湾のイメージが変わって、あたたかい人たちなんだなと思うようになりました」

リゾートバイトを通して、これまで知らなかった人や文化に触れる機会も増えていきました。そして、さまざまな経験を重ねるなかで、自分自身についても新たな発見があったといいます。

「自分がすごく行動力があることに気づきました。まず、リゾートバイトに行くこと自体が大きな一歩だったんです。これまで沖縄以外の高速を運転したことがなかったので、その状態から勤務先まで車で運転して行くことが、自分からすると考えられないくらいの行動力だったんですよね。知らない自分に気づけたことがうれしかったし、成長を感じることもできました

もともと人と関わることが得意ではなく、工場でも裏方の仕事を選んできたM.Sさん。それでもリゾートバイトを経験することで、接客の仕事にも挑戦できる自分に気づきました。そんなM.Sさんに、リゾートバイトの魅力を聞いてみました。

その土地の人や景色、そこにしかないものと出会えることですね。奥飛騨にいるときに仲良くなったスタッフさんが地元の方で、おいしいお店に連れて行ってもらったんです。地元の人からその土地のことを直接聞けて、新しい知識を得られる経験がとてもいいなと思いました。あと、リゾートバイト仲間は行動力がある方が多いので、勤務先についての情報交換や観光地の話などができるし、人との出会いが楽しいです」

行く先々で出会う人が変わることも、リゾートバイトならではの魅力です。全国から集まる仲間や地元の人との交流を通して、M.Sさんの世界は少しずつ広がっていきました。

最後にM.Sさんに、リゾートバイトを始めようか迷っている人へのメッセージを届けてもらいました。

「新しい自分を知る一歩になるので、迷っているなら一回やってみたほうがいいと思います」

不安を感じながらも新しい環境に飛び込み、さまざまな経験を積み重ねてきたM.Sさん。リゾートバイトは、これまで知らなかった自分と出会い、自分自身の成長を感じる機会となりました。

これからも各地を訪れながら、まだ見たことのない景色や、そこでしか出会えない人との時間を楽しんでいく。M.Sさんの「旅する暮らし」はこれからも続いていきそうです。

執筆者

リゾートバイトナビ - 「旅して働く」リゾートバイトの歩き方 -

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編集部

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