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更新日:2026.06.05
公開日:2026.04.14

日本三大庭園とはどこ?3つの名園の見どころと基本情報

日本三大庭園とはどこ?3つの名園の見どころと基本情報

日本三大庭園がどこを指すのか、それぞれの見どころやアクセスについて知りたいと思ったことはないでしょうか。

日本三大庭園とは、茨城県の偕楽園・石川県の兼六園・岡山県の後楽園の3つを指します。
それぞれ江戸時代に藩主が築いた歴史ある名園で、四季折々に異なる美しさを楽しめます。

この記事では、各庭園の見どころや入園料・アクセスなどの実用情報に加え、ベストシーズンや守るべきマナーまで詳しく解説します。
旅行計画の参考にしてみてください。

日本三大庭園(日本三名園)とは

日本三大庭園とは、下記の3つを指します。



いずれも江戸時代に藩主によって造営が始まり、長い年月をかけて整備された歴史ある庭園です。
3つはすべて国の特別名勝に指定されており、日本を代表する名園として国内外から多くの観光客が訪れます。

3つの庭園の共通点と選定の背景

岡山県 後楽園 春の様子

日本三大庭園には、いくつかの共通する特徴があります。


  • 江戸時代に各藩の藩主によって造られた「大名庭園」であること
  • 庭園内を歩きながら景観の変化を楽しむ「池泉回遊式庭園」であること
  • 庭園を造った藩主の城下町に関連していること

また、3つの庭園は「雪月花」に対応しているという説があります。
「雪」が兼六園、「月」が後楽園、「花」が偕楽園とされていますが、これは後世に語られるようになった俗説のひとつであり、公式な選定理由ではありません。

「日本三名園」という言葉がいつ誰によって定められたかは現在も明らかになっていませんが、文献上では1899年(明治32年)にはすでに使われていたことが確認されています。

「三大庭園」と「三名園」、2つの呼び名の違い

文献 イメージ画像

「日本三大庭園」と「日本三名園」は、どちらも同じ3つの庭園を指す言葉です。
指している庭園に違いはありません。

「三名園」という呼び名は、明治時代の文献にすでに登場しており、歴史的に使われてきた呼び方です。
一方、「三大庭園」は現代でも広く使われる通称です。

どちらを使っても間違いではありませんが、正式な文献や観光案内では「三名園」と表記されることが多い傾向にあります。

栗林公園が含まれない理由

栗林公園

「なぜ栗林公園は日本三大庭園に含まれないのか」と疑問に思う方も多いでしょう。

はっきりした理由は残っていませんが、「日本三名園」という呼び名が明治時代に広まった頃、栗林公園はまだ十分に整備されていなかったことが一因とされています。
その後、呼び名が世間に定着したことで、そのままの形で現在まで引き継がれてきたと考えられています。

実際、1910年(明治43年)の文部省の教科書には「然レドモ高松ノ栗林公園ハ木石ノ雅趣却ツテ此ノ三公園ニ優レリ」と記されており、その美しさは当時から認められていました。
現在も「第4の名園」として語られることが多い庭園です。

出展:国立国会図書館デジタルコレクション|高等小学読本

日本三大庭園1:偕楽園(茨城県水戸市)

偕楽園 梅林の様子

偕楽園は、日本三大庭園のひとつに数えられる茨城県水戸市の名園です。

1842年(天保13年)に水戸藩第9代藩主・徳川斉昭によって造られました。
「民と偕(とも)に楽しむ場にしたい」という斉昭の想いが名前の由来となっており、身分に関わらず領民にも開放された庭園として知られています。

園内には約100品種3,000本の梅が植えられており、「花の庭園」として日本三大庭園の中でも特に親しまれています。
梅の名所として全国的に有名ですが、桜・つつじ・萩など四季を通じて多彩な植物を楽しめます。

また、斉昭が自ら設計したといわれる木造2層3階建ての「好文亭」も必見のスポットです。

基本情報

項目

内容

所在地

茨城県水戸市見川1-1251

造園者

徳川斉昭
(水戸藩第9代藩主)

造園年

1842年(天保13年)

庭園様式

池泉回遊式庭園

入園料

・大人320円
・小人160円 

※茨城県民は梅まつり期間を
除いて無料

開園時間

2月中旬〜9月30日
6:00〜19:00

10月1日〜2月中旬
7:00〜18:00

アクセス

JR水戸駅北口よりバス約20分
「偕楽園東門」下車 徒歩約3分

常磐自動車道
水戸ICより車で約20分

公式サイト

http://ibaraki-kairakuen.jp

※入園料・開園時間は変更になる場合があります。
最新情報は公式サイトでご確認ください。

見どころ・ベストシーズン

季節

見どころ

主なイベント

春

2月中旬〜3月

約100品種
3,000本の梅

水戸の梅まつり
(夜梅祭・野点茶会など)

4月上旬〜中旬

600本の桜
(ソメイヨシノ・
山桜など)

水戸の桜まつり

4月下旬〜
5月中旬

約380株のつつじ

水戸のつつじまつり

夏

6月〜8月

新緑・梅の実

梅の実落とし/
水戸黄門まつり花火大会(7月)

秋

9月中旬

約750株の萩

萩まつり
(ライトアップ・俳句大会など)

冬

12月〜2月

二季咲桜・
竹林の雪景色

夜の竹林ライトアップ

出展:日本三名園 偕楽園|年間行事

日本三大庭園2:兼六園(石川県金沢市)

兼六園

兼六園は、日本三大庭園のひとつに数えられる石川県金沢市の名園です。

加賀藩第5代藩主・前田綱紀が1676年(延宝4年)に金沢城に面した地に別荘を建て、その周囲を庭園化したのが始まりとされています。
その後、歴代の加賀藩主によって長い年月をかけて整備され、現在の姿にいたります。

「兼六園」という名前は、宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望という6つの優れた景観「六勝」を兼ね備えていることに由来します。
園内には霞ヶ池や現存する日本最古の噴水や、兼六園のシンボルである徽軫灯籠(ことじとうろう)など見どころが豊富です。

四季を通じて異なる表情を見せる庭園として、国内外から多くの観光客が訪れます。
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでも最高ランクの3つ星を獲得しています。

基本情報

項目

内容

所在地

石川県金沢市兼六町1

造園者

前田綱紀
(加賀藩第5代藩主)ほか
歴代藩主

造園年

1676年(延宝4年)に
作庭開始

庭園様式

池泉回遊式庭園

入園料

・大人(18歳以上)320円
・小人(6〜17歳)100円

※65歳以上・石川県民(土日)無料

開園時間

3月1日〜10月15日
7:00〜18:00

10月16日〜2月末日
8:00〜17:00

アクセス

JR金沢駅よりバス約15分
「兼六園下・金沢城」
バス停下車 徒歩約3分

北陸自動車道
金沢西ICまたは金沢東ICより
車で約30分

公式サイト

http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/info.html

※入園料・開園時間は変更になる場合があります。
最新情報は公式サイトでご確認ください。

見どころ・ベストシーズン

季節

見どころ

主なイベント

春

3月下旬〜
4月上旬

約40種類400本の桜
(ソメイヨシノ・
兼六園菊桜など)

観桜期の無料開放・
夜間ライトアップ
(金沢城・
兼六園四季物語)

春〜初夏

5月〜6月

カキツバタ・新緑・
苔

金沢城・
兼六園四季物語
(春の段・初夏の段)

夏

7月

曲水・翠滝などの
水景・蛍

ホタル観賞会

秋

10月下旬〜
11月中旬

紅葉・モミジ・
雪吊り作業開始
(11月1日〜)

金沢城・兼六園四季物語
(秋の段)
夜間無料ライトアップ

冬

12月〜3月中旬

雪吊り・雪景色

年末年始の無料開放
(12月31日〜1月3日)・
冬の段ライトアップ

出展:兼六園|季節で楽しむ兼六園(兼六園観光協会)

日本三大庭園3:後楽園(岡山県岡山市)

岡山県 後楽園

後楽園は、日本三大庭園のひとつに数えられる岡山県岡山市の名園です。

1700年(元禄13年)に、岡山藩第2代藩主・池田綱政が藩主のやすらぎの場として築庭しました。
設計・施工は家臣の津田永忠が担い、14年の歳月をかけて完成しています。

広大な芝生地や池、築山が園路や水路で結ばれており、歩きながら四季折々の景観を楽しめる回遊式庭園です。
日本三大庭園の中でも特に「月」の庭園として知られ、中秋の名月の頃に開催される月見の行事は格別の風情があります。

1952年(昭和27年)に国の特別名勝に指定されており、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでも最高ランクの3つ星を獲得しています。

基本情報

項目

内容

所在地

岡山県岡山市北区後楽園1-5

造園者

池田綱政
(岡山藩第2代藩主)/
設計・施工:津田永忠

造園年

1700年(元禄13年)完成

庭園様式

池泉回遊式庭園

入園料

大人500円
65歳以上200円
高校生以下無料

※2026年3月26日付で
改定告知あり。
最新情報は公式サイトで
ご確認ください

開園時間

3月20日〜9月30日
7:30〜18:00

10月1日〜3月19日
8:00〜17:00

アクセス

JR岡山駅より徒歩約25分、
またはタクシーで約10分

路面電車「城下」下車
徒歩約10分

山陽自動車道
岡山ICより車で約20分

公式サイト

http://okayama-korakuen.jp/goriyo/441.html

※入園料・開園時間は変更になる場合があります。
最新情報は公式サイトでご確認ください。

見どころ・ベストシーズン

季節

見どころ

主なイベント

春

3月〜4月

梅・桜・花菖蒲

春の幻想庭園
(夜間ライトアップ・
4月下旬〜5月上旬)

初夏

6月

茶畑・新緑

茶摘み体験

夏

8月

芝生・
夜の庭園景観

夏の幻想庭園
(夜間ライトアップ・
8月1日〜31日)

秋

9月〜11月

紅葉・
千入の森のモミジ

月見の宴
(旧暦8月15日)/
秋の幻想庭園
(夜間ライトアップ・11月)

冬

1月

タンチョウの
園内散策・
冬の庭園景観

初春祭
(元日〜3日)/
元日は入園無料

出展:岡山後楽園|幻想庭園(公式)

日本三大庭園を訪れる際のマナーと注意事項

日本三大庭園への訪問 イメージ画像

日本三大庭園はいずれも国の特別名勝に指定された貴重な文化財です。

後世に美しい庭園を残すため、来園者一人ひとりがマナーを守ることが求められます。
各庭園には独自のルールが設けられている場合もあるため、訪問前に各公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

植物・石・建造物に触れない

庭園内の植物・石・建造物は、長い年月と多くの手間をかけて守られてきた芸術作品です。

手で触れたり動かしたりすることで、形が変わったり傷ついたりする恐れがあります。
特に苔や砂紋など繊細なエリアは一度傷つくと修復が難しいため、目で見て楽しむことを心がけてください。

立入禁止エリアへは入らない

庭園内には、植物の保護や修復作業のため立入が制限されているエリアがあります。

定められたルートを外れて歩くと、植物を傷つけたり、庭石を損傷したりする恐れがあります。
案内板や柵の指示に従い、許可されたエリア内のみを歩くようにしてください。

ゴミは持ち帰る

庭園内にはゴミ箱が設置されていない場合があります。

飲食物のゴミや包装材は必ず持ち帰り、他の来園者が気持ちよく過ごせる環境を維持することが大切です。
美しい景観を守るために、来たときよりもきれいにして帰ることを意識しましょう。

指定場所以外での飲食を避ける

庭園内での飲食は、茶屋や指定エリア以外では控えるのが基本マナーです。

偕楽園の好文亭内では飲食が禁止されています。
飲食物のにおいや食べ物のかすは庭園環境に影響を与える場合があるため、各庭園が定めた飲食エリアをご利用ください。

出展:日本三名園 偕楽園|ご利用案内

三脚・ドローンの使用制限を確認する

三脚の使用は、他の来園者の通行を妨げる恐れがあるため、制限が設けられている場所があります。

偕楽園の好文亭内では三脚を使った撮影が禁止されています。

また、文化財に指定された庭園上空でのドローン飛行は、原則、管理者の許可なく行うことができません。
撮影を計画している場合は、事前に各庭園の管理事務所に確認するようにしてください。

出展:日本三名園 偕楽園|ご利用案内

日本三大庭園に関するよくある質問

偕楽園

日本三大庭園を訪れる前に、よく寄せられる疑問をまとめました。

世界三大庭園との違いは?

「世界三大庭園」には公式な定義はなく、フランスの「ヴェルサイユ庭園」などが候補として挙げられますが、諸説あります。
日本三大庭園が自然の風景を模した池泉回遊式庭園であるのに対し、西洋庭園は左右対称の幾何学的デザインが特徴であり、美の表現が根本的に異なります。

3つの庭園を1日で巡ることはできる?

3つの庭園はそれぞれ茨城・石川・岡山と離れた場所にあるため、1日での全巡りは現実的ではありません。
各庭園を十分に楽しむために、1庭園につき1日を確保するのが理想的です。

各庭園の所要時間はどのくらい?

いずれの庭園も、ゆっくり散策する場合の目安は約1〜2時間です。
季節のイベントや建物内の見学を加える場合は、さらに時間に余裕を持つことをおすすめします。

まとめ|日本三大庭園は日本が誇る回遊式大名庭園の最高峰

兼六園 冬 雪が降った様子

日本三大庭園(偕楽園・兼六園・後楽園)は、江戸時代に各藩の藩主が長い年月をかけて築いた池泉回遊式の大名庭園です。
いずれも国の特別名勝に指定されており、四季折々に異なる表情を見せます。

梅の名所として知られる偕楽園、六勝を兼ね備えた兼六園、広大な芝生と池が広がる後楽園と、それぞれに異なる個性と魅力を持っています。
訪れる季節やベストシーズンを意識することで、より深く庭園の美しさを楽しめます。

ぜひマナーを守りながら、日本が誇る名園の景観をお楽しみください。

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執筆者

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編集部

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