北見市の「暮らし」を支える仕事。公共交通から地域の未来をつくる、地域おこし協力隊という選択

北海道・東部、オホーツクの中核都市として人口約11万人が暮らす北見市。網走や知床といった観光地のイメージが強いオホーツク地域のなかで、暮らしの拠点として人の営みを支えてきました。
通勤や通学、買い物、通院など日常の移動を支えてきた公共交通はいま、少子高齢化や人口減少、そして運転手の担い手不足という課題に直面しています。移動手段がなくなることは、暮らしの選択肢が狭まることにもつながります。
地域の当たり前の生活をこれからも続けていくために、行政としてできることはないのか。
そんな想いから北見市では、地域おこし協力隊の制度を活用し「公共交通連携推進員」の募集を始めました。
自然と都市が共存し、食文化も豊富な北見市。このまちにはどんな暮らしがあり、どんな関わり方ができるのか。北見市地域振興課・今野さんに、北見市の魅力や「公共交通連携推進員」としての活動についてお話を伺いました。
「暮らしやすさ」と「自然」が両立するまち・北見市
北見市はどんなまちですか?

北見市はオホーツクの中核都市として、北海道内でも広い面積を有するまちです。現在の「北見市」「端野町」「常呂町(ところちょう)」「留辺蘂町(るべしべちょう)」が合併して誕生しました。

焼⾁、カーリング、⽟ねぎ、サロマ湖、山の水族館(北の大地の水族館)など、全国的にも知られる魅力がありますが、北見市の特徴は、自然が身近にありながら生活の利便性が高いことだと思います。
北見市ならではの暮らしや文化には、どんな特徴がありますか?

ライフスタイルの面で特徴的なのは、焼肉ですね。北見市は焼肉のまちと呼ばれており、北海道内のなかでも人口あたりの焼肉店舗数が多く、それだけ焼肉の文化が身近にあります。お店に足を運ぶ人もいれば、持ち家の方だと車庫やガレージで焼肉を楽しむことも珍しくありません。スーパーで手に入るお肉の質が高いのも北見市ならではの魅力だと思います。
ホルモンやサガリといった内臓系の部位を炭火で焼き、玉ねぎなどをすりおろした加熱処理されていない生ダレで食べるのが北見流。焼肉は、北見市の日常に溶け込んだ文化であり特別なものです。
移住先としての魅力はどんな点にありますか?

オホーツク地域のなかでは人口規模が大きく、産業の中心的な立ち位置にあるため、比較的栄えていることが魅力のひとつです。また、商業施設や交通インフラが整っています。
生活面で見ると、本州と比べて道路の幅が広いことや、北海道のなかでは降雪量が比較的少ないこと。田舎すぎて不便ということはなく、自然の近さと暮らしやすさのバランスが取れているのも、移住先として選ばれる理由だと感じます。
地域の暮らしを守るために。北見市が向き合う公共交通の課題
いま、北見市が直面している課題を教えてください。

北見市では、人口減少や少子高齢化の影響を受けるなかで、バスを中心とした公共交通の利用者が年々減少しています。それにともない、運転手の担い手不足が深刻化し、路線の減便が進んでいる状況です。
このまま何もしなければ、公共交通そのものの存続が難しくなってしまう。地域の暮らしを支える立場として、危機感を抱いています。まずは、ひとつひとつの課題を解決していく。そして、これまで地域の日常を支えてきた公共交通をしっかり守っていきたいという想いがあります。
公共交通がなくなると、地域の暮らしにはどんな影響がありますか?

通勤・通学、買い物、通院など、日常生活に欠かせない移動が制限されてしまいます。北見市では路線バスが市民の生活の足として重要な役割を担っているため、特に高齢の方にとっては外出そのものが難しくなってしまうケースもあるかもしれません。
そうした課題に向き合うなかで、地域に入り込み一緒に考え、動いてくれる人の力が必要だと感じるようになりました。そこで北見市では地域おこし協力隊の制度を活用し、「公共交通連携推進員」の募集を行いました。地域の暮らしを守り、公共交通の未来を支えていく存在として、ぜひ力を貸していただきたいと考えています。
北見市の公共交通連携推進員とは?この仕事が担う役割
地域おこし協力隊の制度や「公共交通連携推進員」の役割を教えてください。

地域おこし協力隊とは、都市部から過疎化が進む地域に移住し、地域活性化に取り組む制度のことです。期間は1〜3年間で、活動内容は一次産業の支援や特産品を活かした商品開発、移住・定住の促進など、地域によって異なります。
今回、北見市が募集している「公共交通連携推進員」は、バス事業者さまとの雇用契約を結ぶことになりますが、大きく分けて役割は二つあります。ひとつは、バスの運転手として現場に入り、地域の移動を支えること。もうひとつは、地域おこし協力隊として北見市の魅力を発信することです。
普通のバス運転手とは、どんな点が違うのでしょうか?

バスの運転に加えて発信やPRにも取り組んでいただく点が、一般的なバス運転手との違いになります。バス運転手の採用活動や就職説明会、自治体のHPなどを通して「北見市で働くこと」「北見市で暮らすこと」の魅力を伝えていく役割も担っていただきます。
移住者だからこそ気付ける視点や地域の魅力、現場を知っているからこそ伝えられる言葉で、次の担い手へとバトンをつないでいく存在になってほしいと思っています。
バスの運転経験がなくても大丈夫でしょうか?
はい、未経験の方でも問題ありません。応募条件として普通自動車免許は必要ですが、大型自動車二種免許の取得費用についても市が全額サポートします。着任後は研修やフォロー体制も整っているので、経験がない方でも安心して始められる環境です。
経験やスキルだけではなく、「地域の暮らしを支えたい」「誰かの役に立ちたい」という想いを大切にしています。
公共交通連携推進員として働くということ|その先にある選択肢
地域おこし協力隊の任期について教えてください。

北見市では「公共交通連携推進員」として基本的に2年間、希望に応じて最長で3年間の任期を設けています。
任期が終わったあと、どんなキャリアを描くことができますか?
任期終了後は、そのままバスの運転手や公共交通の担い手として働き続けるという選択肢があります。北見市としても、この取り組みを一時的な制度にするのではなく、これから先も地域を支える担い手につながることを期待しています。
どんな人に向いていると思いますか?

乗り物や運転が好きな人、「地域の暮らしを支える仕事に関わってみたい」という気持ちを持っている人に向いていると思います。
札幌のような都市部とは違い、北海道らしい雄大な自然や暮らしを体感したい人にもぴったりの環境がそろっています。地域課題をジブンゴトとして捉えて、一緒に行動してくれる人にはやりがいを感じられる働き方です。
最後に、応募を迷っている⽅へメッセージをお願いします。

北見市は北海道のなかでも寒い地域で、冬の積雪や雪道の運転に不安を感じる方もいるかもしれません。ただその分、北海道ならではの自然の美しさや人のあたたかさを感じられるまちでもあります。生活の利便性も高いので、移住先としても魅力的です。
生活面でも北見市としてしっかりサポートしていきますので、安心して来てください。地域の暮らしを支える「公共交通連携推進員」としてまちに関わる。そんな働き方や生き方に少しでも興味を持っていただけたら、公共交通の担い手として、ぜひ一緒にまちを走らせていけたらうれしいです。
北見市地域おこし協力隊「公共交通連携推進員」募集概要
【募集人数】 | 2名 |
【雇用形態】 | 地域おこし協力隊員として、市長の委嘱を受け、北海道北見バス株式会社が雇用します。 |
【期間】 | 採用された日から令和9年3月31日までとします。 |
【勤務時間】 | 北海道北見バス株式会社の就業規則に準じます。 休日:4週6休制 |
【給与(令和7年10月1日現在)】 | 月額:207,200円~(採用時年齢等により変動あり)、年収:372万円〜420万円
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【待遇及び福利厚生等】 | ・社会保険等は受け入れ先の規程に準じます。(健康保険、年金保険、雇用保険) ※大型自動車2種免許の取得についても市が全額負担いたします。 |
【選考方法】 | (1)第1次選考(書類選考) |

































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